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男性ピラティスインストラクターとしての働き方を解説

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ピラティスに興味を持ち、インストラクターとしてのキャリアを考えている男性もいるのではないでしょうか。
100年の歴史を持ち、現代では、世界中で1700万人もの人々が実践しているピラティスは、ドイツ人男性のジョセフ・ピラティス氏が考案したエクササイズです。
小さいころから、病弱であったピラティス氏は、体力増強、体質改善ためにピラティスメソッドを考案し、第一次世界大戦中には、負傷した兵士のリハビリとして活用されたことからも男性に向けたものでもあることがわかります。
男性のピラティス受講者もいますが、まだまだ、ピラティスは女性のためのエクササイズというイメージが根強く、最近では、女性専用のスタジオもオープンしてきています。
そのような環境で、男性がピラティスインストラクターとして活躍できる場所はあるのでしょうか。
この記事では、男性の皆さんに向けてインストラクターとしてのキャリアやスキルを高めて活躍する秘訣や方法をお伝えします。

男性ピラティスインストラクターとしての働き方を解説

男性がピラティスを行うことのメリット

男性がピラティスを取り組むと、心身に良い影響を与えることができます。
男性は女性に比べると、骨盤や股関節の形やホルモンの関係で、筋肉が硬く関節可動域が制限されてしまいがちです。
そのため、背中、骨盤回り、肩など普段動かすことが少ない部分は、より筋肉が硬くなります。
長時間のデスクワークやスマホやPCなどの使用で、姿勢が崩れ、結果的に肩こりや腰痛などを発症します。
ピラティスでは、意識的に深層部を動かすことで、体の内面や外面をはじめ、内臓から脳に至るまでの改善が期待されます。
ピラティスを効果的に活用することでピラティスは体の歪んだところを正しいものに整え、クセづいてしまって狭くなってしまった可動域を広くし、動きやすい体へと変わっていくことができます。

男性インストラクターの需要はあるのか

女性人気の裏にじわじわと男性もピラティスを日常に取り入れている人も増えてきています。
その背景には、サッカーのクリスティアーノ・ロナウド選手やゴルフのタイガー・ウッズ選手など、世界のアスリートがトレーニングにピラティス取り込んでいることから、ピラティスが美容を目的としたものではなく、怪我の予防や身体のメンテナンス等に活用できるエクササイズという認知度が男性にも広がってきました。

しかし、男性と女性では、体格や筋肉量、柔軟性などが違うことから、それぞれの性別に合わせた指導が必要になることもあります。 ピラティスは、大きな筋肉を動かすだけでなく、体をコントロールして動くため、体の感覚をイメージしやすい指導が重要になります。
体格や柔軟性に性差がある分、それぞれの性別特有の体の使い方を理解し、実践していくことで、同性のインストラクターをお手本や目標にしたり、共感を得られやすい指導方法ができるという点では、同性の視点から指導するレッスンの需要は高いといえます。

ピラティスする男性

ピラティスインストラクターとして資格は必要なのか

ピラティスのインストラクターになるために資格を取得することは、必須ではありません。
しかし、専門的な知識を持つことでクライアントからの信頼を獲得し、ニーズに合わせたレッスンを提供することができるため、ピラティスインストラクターを目指すなら、養成コースに通うのがおすすめです。
資格に関しては、男女関係なくとれる流派や団体が大半で、その中でも働き方や自身のスケジュールに合わせた内容で学べることが多いので、リサーチしてみてください。

詳しくは、こちらのコラムを参考にしてください。

働く環境・働き方

男性のピラティスインストラクターが活躍できる環境についてお伝えしていきます。
ピラティスインストラクターになることに関しては、性別によって制限はありませんが、女性専用スタジオが増えてきている中、男性のピラティスインストラクターが、実際にどんな環境で活躍しているのかをお伝えします。

ピラティススタジオで従業員として働く

男性がインストラクターとして働く場所の多くは、ピラティススタジオやヨガスタジオです。
インストラクターとしてレッスンを提供するだけではなく、スタジオの従業員としてクライアントと円滑なコミュニケーションをとるスキルも必要不可欠です。

加えて、業務内容として、レッスンを行うだけでなく受付業務やスタジオの清掃、器具の管理といった業務もありますが、男女共用のスタジオであれば、クラス受講者の男女比率に関係なくレッスン担当することができます。
老若男女制限なく、指導を行うことは、自身の経験値の向上につながります。
さらに、社員として雇用されれば、安定した給与や福利厚生によって安心して働くことができるといえるでしょう。

スポーツジムやフィットネスクラブでフリーランスとして指導する

フリーランスのインストラクターとしても働くことができます。一店舗に限らず、数店舗を掛け持ちしながらレッスンだけを提供していきます。フリーランスの自由度は高く、独自のクラスの運営ができることが魅力の一つといえるでしょう。
しかし、人気や集客率がそのまま収入に直結するため、不安定な一面もあるので注意しましょう。

パーソナルトレーナーとしてトレーニングにピラティスを取り入れる

インストラクターとしてではなく、トレーナーとして働いている男性インストラクターも少なくありません。
先述したように、有名アスリートのトレーニングの一部にピラティスが取り入られていることが注目されています。
スポーツトレーナーとして、アスリートチームや個人への指導やメンテナンスを行ったり、パーソナルトレーナーとして、クライアントのトレーニングにピラティスのエクササイズを取り入れるといった方法もあります。
最近では、この方法を実践するため、トレーナーとして活躍しながらピラティスインストラクターの資格を取る人も少なくありません。

パーソナルトレーナー

まとめ

今回は、男性の皆さんに向けてインストラクターとしてのキャリアやスキルを高めて活躍する秘訣や方法をお伝えしました。
未だ、ピラティスは女性人気が根強く、女性の活動と捉えることがあり、男性インストラクターに対するジェンダーステレオタイプや偏見が存在する場合もあります。ピラティスの人気と同時にピラティスが心身に及ぼす有効性が広まるにつれて、男女だけではなく、さまざまなニーズを持つ受講者が増えてきているのも事実です。
年齢も体型もニーズもさまざまであることからも、ピラティスは多様性が受け入れられています。ピラティスインストラクターはそれら多様性を考慮して教える職業となります。
男性だからというピラティスインストラクターとして活躍できない理由ではありません。
ピラティスへの熱い情熱と、 自分を高めたい、クライアントさんをより良くしたいという気持ちさえあれば、誰でも目指すことができます。

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zen placeピラティス・ヨガメディア編集部

20年前からピラティス一筋、ピラティス専門で、世界中のピラティス指導者から学び続けているzen place。世界のピラティス業界のトップ指導者ラエル・イサコウィッツからBASIピラティスを学ぶ唯一の会社であり、世界のピラティスの標準を作っているBalanced Bodyのライセンスコースを提供している会社です。世界で一番最初に全米ヨガアライアンスを作った老舗のヨガ指導者養成スクールYogaWorksを運営しています。ピラティス・ヨガインストラクターや、これから目指す皆様に役立つ情報を提供していきます。

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