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ピラティスを独学でも学べることと、学べないこと

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ピラティスは、健康や体力維持に非常に効果があるとして注目されているエクササイズです。とくに体幹の強化や姿勢改善、筋力バランスの調整に優れ、多くの方に支持されています。しかし、ピラティスを始めようとする際、独学での学びがどこまで可能かについて疑問をもつ方も少なくありません。実際、ピラティスの一部は独学でも学べるものの、完全に自己流で学ぶには限界がある部分もあります。

ピラティスの基礎的な理論や簡単なポーズは、独学で身に付けられます。しかし、ポーズの精度や安全な動作の習得、とくにマシンを使ったトレーニングや高度なテクニックには、専門家の指導が不可欠です。本記事では、ピラティスを独学で学べる内容と、独学では難しい分野について詳しく解説し、安全かつ効果的にピラティスを学ぶためのヒントを提供します。ピラティスに関心がある初心者の方、独学で始めたいと考えている方にとって、どのように学ぶべきかの参考にしていただければ幸いです。

ピラティスは独学で学べることと、学べないことがある

ピラティスは、リハビリテーションや健康維持のために考案された運動法で、ジョセフ・ピラティスによって20世紀初頭に生み出されました。ピラティスは、体幹を強化し、全身の筋肉をバランス良く使うための理論と動作で成り立っています。この基礎的な理論やピラティスの効果については、書籍や動画を通じて独学でも理解を深めることが可能です。しかし、実技の精度や体の動きに関する詳細なテクニックは独学で身に付けるには限界があります。

独学で学べる内容は、あくまでピラティスの基礎知識や理論部分にとどまります。実際のエクササイズやフォームの矯正、とくに専門器具を使った動作については、専門家から直接指導を受ける必要があります。プロの指導がないと、効果を最大限に引き出すことが難しく、場合によっては怪我のリスクも高まります。

ピラティスを独学でも学べること

基本ポーズの知識

ピラティスの基本ポーズは、主にコアの安定や全身のアライメントを整えることを目的としています。これらの基本ポーズは、インターネットや書籍で情報を集め、自宅で練習することも可能です。コアの安定化を促進する基本的なポーズを知ることは、初心者がピラティスの土台を築くために重要です。例えば、骨盤の安定を意識しながら行うブリッジのようなポーズや、腹筋を引き締めて背骨を支えるロールアップなどの動きは、独学でも比較的安全に行えます。

ただし、独学で行う場合でも、ポーズの正確性には注意が必要です。独学のまま自己流で基本ポーズを習得しようとすると、正しい姿勢が身に付かずに誤った体勢が癖になり、長期的に見ると体に負担がかかる可能性があります。そのため、定期的に専門家の動画などを参考にし、自分の姿勢を確認しながら行うことが大切です。

ピラティスの歴史や効果などの知識

ピラティスの歴史やその効果についての知識も独学で学びやすい部分です。ピラティスは、第一次世界大戦中に負傷兵のリハビリテーションとして活用され始めたという背景があります。このエクササイズは、筋力強化や姿勢改善だけでなく、身体の柔軟性や体幹の安定性を高める効果が期待されています。独学でピラティスの理論を学ぶことで、ピラティスの実践に対する理解が深まり、より効果的に取り組めるでしょう。

また、ピラティスが健康や美容に対してもたらす具体的な効果についても、書籍やインターネットで多くの情報を得ることが可能です。例えば、ピラティスがストレス緩和に役立つことや、コアマッスルを鍛えることで姿勢が良くなることなどが挙げられます。このように、独学でピラティスの理論を理解することは、エクササイズの効果を最大限に引き出すためにも役立ちます。

実践形式のピラティス、とくにマシン系は独学が困難

実技となるピラティスポーズなどは独学NG

ピラティスの実技の習得には、正確なフォームと身体の動きをコントロールする力が求められます。独学でピラティスの実技に挑むと、間違った姿勢でポーズを取るリスクが高く、これが長期的に健康に悪影響を及ぼすことがあります。とくにコアに負荷がかかるポーズや、関節に負担がかかる動作は、自己流で行うと腰や膝などに負担がかかり、最悪の場合、怪我に繋がる恐れがあります。

ピラティスを正しく実践するためには、身体の動きを細かく調整し、正確なフォームを維持する必要があります。このため、とくに初心者や中級者にとって、独学での実技習得は非常に難しいと言えるでしょう。安全で効果的なピラティスの練習には、認定インストラクターの指導が推奨されます。

マシンピラティスが独学では学べない

ピラティスマシンを使ったエクササイズも、独学には向きません。リフォーマーやキャデラック、チェアなどのマシンは、特定の筋肉を集中的に鍛えるために設計されていますが、独学での使用はリスクが伴います。これらのマシンの正しい使い方やフォームの調整は、指導者の目の下で学ぶことが重要です。マシンを誤った方法で使用すると、怪我を引き起こしやすくなり、効果的なトレーニングができません。

リフォーマーやキャデラックは、初心者にとっては複雑な操作を必要とするため、初心者が独学でこれらの器具を使うのは避けるべきです。ピラティススタジオで専門のインストラクターと一緒に練習することで、マシンの正しい操作を学び、効率的に筋肉を鍛えられます。

マシンピラティスの種類と効果

ピラティスマシンにはリフォーマー、キャデラック、チェアなどの種類があります。それぞれが異なる目的で使用され、筋肉の特定部分を効果的に鍛えることが可能です。リフォーマーは、スライド式のベンチに対して抵抗を加えることで、筋力や柔軟性を向上させるトレーニングが行えます。キャデラックは、背中や脚を重点的に鍛えるのに適しており、とくにリハビリテーションの場でよく使われます。これらのマシンを活用することで、全身のバランスを整え、効果的に筋肉を鍛えることが可能になります。

独学でピラティス実技を行うNG理由

怪我のリスクが高まる

ピラティスは、姿勢や身体の動きを細かく調整することが重要なため、独学で行うと怪我をする可能性が高まります。とくに、背骨のアライメントや筋肉の緊制といった細かな調整が求められるピラティスでは、フォームの誤りが怪我の原因となることがあります。例えば、コアが十分に安定していない状態で腰や膝に負荷をかけると、腰痛や膝の故障に繋がるリスクがあります。ピラティスの動きは、1つ1つのポーズで筋肉と関節に適切な負荷がかかるように設計されていますが、正確なフォームが求められるため、独学でそのフォームを完全に習得するのは難しいです。正しい姿勢を維持しながら安全に行うためには、やはりプロのインストラクターによる指導が必要です。

誤った身体の使い方が癖づいてしまう

独学でピラティスを行うと、フォームや動作が自己流で定着しやすく、誤った身体の使い方が癖になってしまうことがあります。このような状態が長期的に続くと、効果が得られないばかりか、身体に不自然な負荷がかかり、筋肉のバランスが崩れることもあります。とくに独学では、自分が正しいフォームを保てているかの確認が難しく、誤った身体の動きが習慣化するリスクが高まります。正しいフォームや動作を身に付けるには、専門家の指導のもとで練習し、適切なフィードバックを受けることが重要です。

正しくピラティスの知識や効果を得る方法

ピラティススタジオに通う

ピラティススタジオに通うことは、独学で得られない効果を安全に得るための最良の方法です。ピラティススタジオでは、資格を持つインストラクターが個々のレベルや体の状態に合わせた指導を行い、正しいフォームとテクニックを習得できるようにサポートします。また、スタジオではグループレッスンや個別指導を受けられるため、自分のペースやニーズに合わせたトレーニングが可能です。スタジオでの練習はモチベーションの向上にも繋がり、定期的に通うことで習慣化しやすくなるという利点もあります。

zen placeピラティススタジオでは、初心者から経験者まで幅広い方々が安全に学べる環境を提供しています。資格を持つプロフェッショナルが在籍しており、正しい姿勢や動きを確認しながらトレーニングができるため、初心者の方でも安心してピラティスを始められます。ピラティスを本格的に学びたいと考えている方は、一度スタジオを訪れてみると良いでしょう。詳しくは下記サイトをご覧ください。
zen place公式サイト

ピラティス養成講座に申し込む。資格を取得する。

ピラティス養成講座に参加し、資格を取得することも、ピラティスの知識や技術を深めるために効果的な手段です。養成講座では、ピラティスの理論、解剖学的知識、指導技術などを包括的に学べます。資格を取得することで、ピラティスの指導者としての信頼性と専門性が向上し、フィットネスクラブやリハビリセンター、個人スタジオなどでの就業機会が増えるというメリットもあります。ピラティスをキャリアとして考えている方や、より深い知識を身に付けたい方にはおすすめです。

ピラティス資格取得後は、インストラクターとして転職も可能

ピラティスの資格を取得すると、インストラクターとして転職や独立が可能になります。この資格は、フィットネスクラブやリハビリ施設、専門のピラティススタジオなどでの就職や、自身のスタジオを開設する際の信頼性の証明にもなります。資格を持つことで、ピラティスに関する深い知識と技術を備えていると認識され、クライアントに対しても安心感を与えます。ピラティスを通じて人々の健康を支えたいと考える方にとって、インストラクターとしての転職は意義深いキャリアパスとなるでしょう。

まとめ

ピラティスを独学で学ぶことには限界があり、基礎的な理論や簡単なポーズは書籍やオンライン資料を使って学べますが、実技や高度なテクニックの習得には専門家の指導が不可欠です。とくにマシンを使用するピラティスや正しいフォームの維持、怪我のリスクを軽減するための指導は、独学では難しいと言えます。ピラティススタジオでの練習や資格取得による体系的な学習は、正しい知識と技術を身に付け、効果的にピラティスを実践するための近道です。

本記事を参考にしながら、あなたがピラティスを安全に効果的に学び、健康で充実した日々を送れることを願っています。

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zen placeピラティス・ヨガメディア編集部

20年前からピラティス一筋、ピラティス専門で、世界中のピラティス指導者から学び続けているzen place。世界のピラティス業界のトップ指導者ラエル・イサコウィッツからBASIピラティスを学ぶ唯一の会社であり、世界のピラティスの標準を作っているBalanced Bodyのライセンスコースを提供している会社です。世界で一番最初に全米ヨガアライアンスを作った老舗のヨガ指導者養成スクールYogaWorksを運営しています。ピラティス・ヨガインストラクターや、これから目指す皆様に役立つ情報を提供していきます。

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