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ヨガインストラクターになるために知っておきたいスキルや知識

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ヨガがライフスタイルの一部となっている人が多くなってきた近年、より多くの人にヨガを広めたいという人もいるのではないでしょうか。
でも、「ヨガインストラクターになりたいけど、どうやって資格を取ればいいの?」
「そもそもヨガインストラクターの仕事ってどんなことするの?」
「どういう人が向いているの?」と気になることも多いはず。

ヨガインストラクターになるために持っておくと良いものは2点。
資格とコミュニケーション能力です。
その他にもレッスンをする中で計画と進行を理解し、生徒のレベルやニーズに合わせたクラスを構築できる能力、時間配分の能力が必要になってきます。

ヨガインストラクターになるために知っておきたいスキルや知識

ヨガインストラクターになるには?

ヨガインストラクターになるために取得必須な資格はありませんが、冒頭にも記載した通り、正しいヨガを指導したり、信頼を集めたりするには資格を取得しておいたほうがよいでしょう。

ヨガの資格を取得する

ヨガの資格は、ヨガアライアンス(Yoga Alliance)などの認定機関によって認識され、異なるレベルやスタイルに基づいて異なる資格が存在します。 一般的なヨガの資格種類を紹介します。

RYT (Registered Yoga Teacher)RYTはヨガインストラクターの基本的な資格でRYT-200とRYT-500の2つの主要なカテゴリがあります。
E-RYT (Experienced Registered Yoga Teacher)RYT資格を持つインストラクターが、特定の時間と実践を通じて経験を積んだ場合に与えられます。E-RYT-200とE-RYT-500の2つのカテゴリがあります。
RCYT (Registered Children's Yoga Teacher)子供向けのヨガクラスを教えるインストラクター向けの資格です。子供の特別なニーズや教育法を学び、指導する能力を持つことが求められます。
YACEP (Yoga Alliance Continuing Education Provider) ヨガアライアンスの承認を受けた継続教育プログラムの提供者を指します。インストラクターはこれらのプログラムを通じて自身の知識を向上させることができます。
YTT (Yoga Teacher Trainer)YTTは、ヨガトレーニングプログラムのトレーナーを指します。 新しいヨガインストラクターを養成し、資格を取得させる役割です。

他にもさまざまなヨガスタイルに関連する特定の資格があります。
Vinyasa Flow Yoga、Hatha Yoga、Ashtanga Yogaなど。
特定のスタイルを教えるためには、そのスタイルに特有の資格を取得することが求められることがあります。

ヨガの資格は、ヨガインストラクターとしての信頼性とプロフェッショナリズムを示す重要な要素です。個々の資格の要件や詳細は、ヨガアライアンスや他の認定機関のウェブサイトで確認できます。

ヨガの資格について詳しくは以下の記事をご参照ください。
ヨガインストラクターになるために必要な資格、仕事内容、給料相場

資格を取得しておくことは、ヨガインストラクターとしての価値を高めるだけでなく、生徒からの信頼性も強くなります。
また、ヨガコミュニティが作られるため、他のヨガインストラクターや熱心にヨガをしている方々と交流する機会が増えるため、学びや経験を共有し、ヨガの実践を深めることができます。

認定校や養成スクールに通う

ヨガスクールに通ういことで様々なことが学べ、インストラクターになるためのメリットがたくさんあります。

ヨガスクールを選ぶ際のポイント
・認定機関の認可を受けたプログラムか。
・解剖学、ヨガ哲学、アーサナの実践、指導技術、倫理規定などの必要なトピックやスキルがカリキュラムに入っているのか。
・講師陣の資格が学びたい内容と合っているのか。
・クラスの形式は何か。
・スクールの場所やトレーニングのスケジュールが自分に合っているのか。

ヨガスクールでは、ヨガ哲学と歴史、アーサナとプラーナヤマ:(ヨガポーズと呼吸法の実践と指導技術)、解剖学と生理学(身体の構造と動きに関する知識)、倫理規定と哲学、実際に生徒にポーズを指導する方法やアジャストメント技術を学びます。

ヨガスクールで学ぶことによって、専門知識の獲得ができますし、ヨガスクールで学んだ知識とスキルをベースに、新しいテクニックやトレンドに適応し、自己啓発を続けることができます。またヨガスクールからの資格を持つことは、ヨガインストラクターとしての認知度を高めます。

通信講座で学ぶこともできる

ヨガは実際にスクールに通う以外にもオンライン通信での講座で学ぶことができます。

オンラインで学ぶメリットは下記5点になります。
・自分のスケジュールに合わせられるため、仕事や他のことと両立して学ぶ人にとって非常に便利
・場所を選ばず、受講可能
・一部の通信講座では、個別指導やオンラインセッションが提供されることがある ・対面のトレーニングプログラムよりも費用が低い場合が多い
・通信講座のコース資料や録画されたセッションにアクセスできることが多いため、学習資料を繰り返し確認したり、復習したりすることができる

ただ通信講座では、生徒同士や講師との対面コミュニケーションが限られることが挙げられるため、実技やアジャストメントの実習をオンラインで行うのは難しい場合があります。
通信講座を選ぶかどうかは、個人のスケジュール、学習スタイル、目標に合わせて検討してみてください。
通信講座は、柔軟性とアクセスの面で優れており、多くの人々にとって有益な方法です。

ヨガをする女性

ヨガインストラクターの仕事内容と役割

ヨガインストラクターは、ヨガのレッスンを行うことはもちろん、受講者へのサポート(生徒の健康と幸福をサポート)、アドバイスも仕事の一つです。

ヨガのレッスン

ヨガインストラクターがレッスンを組むにあたって、まず通ってくれている方の年齢層やレベルを見極めて、それぞれの生徒さんに合ったカリキュラムを組むのがポイントです。
たとえば、若い年代の方がいたり、ヨガ歴の長い人が多いクラスでは、高度な技を取り入れた上級者用のカリキュラムを用意したり、高齢者や初心者が多いクラスには、まずはヨガに親しみを感じてもらうために、楽しめるようなカリキュラムを用意したりなど、工夫することで、多くの人が充実したレッスンを受けることができます。

生徒へのサポートとアドバイス

コミュニケーションを取りながら受講者の緊張をほぐしていくのも大事な仕事です。 随時アドバイスやカウンセリングを行うことで、受講者の目的に合ったカリキュラムを提供ができますし、受講者の健康にも気遣うことができます。

ヨガインストラクターの働き方と雇用形態

ヨガインストラクターの働き方としては、ヨガスタジオに所属しての働き方とフリーランスとなってご自身で教室を持つ働き方があります。

正社員やパートとしてヨガスタジオに雇用される

ヨガインストラクターは、ヨガスタジオや教室で正社員やパートとして雇用されて働くことが可能です。
正社員で働く場合、未経験から働けるところも多く、社内研修やヨガインストラクターのアシスタントをしながら、資格を取れます。
正社員として働くメリットは、安定性です。お給料は毎月決まった額を得ることができ、福利厚生なども適用されます。また、企業によっては社内研修など、キャリアアップを図る機会が与えられることもあります。
デメリットとしては企業の社員のため、複数のスタジオをもつ企業の場合、異動などが考えられます。

パートで働く場合、ヨガスタジオやフィットネスジムなどでの勤務が多いです。
インストラクター以外の受付や接客、掃除などの仕事も多いです。
未経験でも採用の可能性が高いため、ヨガの仕事に関わりたい方には良いかと思います。
パートのメリットは、あまり経験がなくても採用されやすく、そこでの経験を積むことで次のステップにつながるということです。
また正社員ではないため、週に2~3日、短時間だけ働きたいという人にも適しています。
ただ、仕事内容は最初のうちは特にヨガインストラクターというよりはサポート的なものが主になりますので、すぐにでもヨガインストラクターとしてレッスンを担当して働きたいという方には向いていない職種といえます。

フリーランスとしてヨガインストラクターになる

特定のスタジオや教室で働かず、フリーランスとして自分の好きなところで好きな時間にレッスンを行うことも可能です。
自分でスタジオを開く場合、集客をしないことには収入が得られず、生活が安定しません。
業務委託という形でヨガスタジオやフィットネススタジオと業務委託契約を結ぶことも可能ですが、業務委託は採用試験に合格する必要があります。

フリーランスや業務委託のヨガインストラクターのメリットとしては、時間やレッスン内容の自由度が高く、複数の案件を掛け持ちすることができるので、色々なレッスンに挑戦することができます。また、実力があれば高額の収入を得ることも可能です。
デメリットとしては毎月決まったお金が入るわけではなく、集客が安定するまでは収入も不安定な部分です。

オススメは、副業としてスタートし、集客が安定して確保できるようになったら、メインの仕事としてやっていくことです。

ヨガインストラクターのやりがいと魅力

ヨガインストラクターとしての仕事は、個人の成長と他の人々に対するポジティブな影響を組み合わせた素晴らしい機会を提供します。
生徒の変化を見ることやヨガの普及に貢献することが、多くのインストラクターにとって非常に魅力的な要素です。
その他にもヨガインストラクターとしての仕事には様々なやりがいと魅力がります。その一つ一つを紹介していきます。

受講者への貢献と健康維持支援

ヨガインストラクターは、受講者の健康と幸福をサポートし、身体的、精神的な変化を促進します。ヨガを通じてストレスを軽減し、体力を向上させ、心の平穏さを見つけるサポートができることは非常にやりがいのあることです。

自身のヨガスキルの向上

ヨガの実践と指導を通じて、自身も成長し続ける機会があります。新しいテクニックや哲学の学習、瞑想の実践などが自己成長を促進します。

自身の健康へのプラス

ヨガは心身ともに健康にしてくれる健康法です。ヨガをおこなうことで心と身体、魂が繋がると考えられているので、心身の緊張をほぐして心の安定と安らぎを与えてくれます。 そのため、インストラクターとしてヨガを指導することで、自分の健康維持にも役立ちます。

ヨガの普及と広報活動

ヨガコミュニティに参加することで、他のインストラクターや熱心なヨギと交流する機会があります。共に学び、成長し、新しい友人を作ることができるため、さらに多くの人にヨガを広めることができます。

ピラティスをする人

ヨガインストラクターに向いている人物像

ヨガインストラクターに共通していえるキーワードは、「ヨガが好き」「自分の個性を大切にしている」「挑戦をやめない」です。
性別や年齢、体型などは問わず、誰もが挑戦することができます。

ヨガインストラクターには、ヨガへの情熱、優れたコミュニケーション能力、自己啓発の意欲、自己管理能力、そして継続的な学習が求められます。
ヨガインストラクターになるには、これらの特性と資質に加え、適切なトレーニングと資格を取得することが重要です。また、個人のヨガのスタイルや指導方法を発展させるプロセスも重要な一部です。

だからこそ、ヨガが好きで自分の個性を大切にして、常に成長し続ける必要があります。

ヨガインストラクターのキャリアを充実させるために

ヨガインストラクターを目指す方の中には、自分がレッスンをしているイメージや、キャリアとして成功している未来が具体的に想像できない方もいらっしゃると思います。
そんな方のために実際にヨガインストラクターとなった際、どのようなキャリアプランがあるのか具体的なキャリアを充実させる一例を紹介いたします。

ヨガスタジオに正社員として入社した場合、インストラクターからスタジオのリーダー、マネージャーとなり、スタジオのマネジメントの勉強ができたり、集客が取れて、さらに知名度が上がることで活動の場を広げたりもできます。

また最近では、医療や介護などの現場でもヨガが取り入れられつつあります。そのため、リハビリの一貫として取り入れる病院や介護施設も増えてきている状況です。 このことから、今後も需要が増えてくると予想されますが、より専門性を高めてスキルアップを目指すためにも資格を取得する、ヨガに関する幅広い知識を得るなどの努力は必要となるでしょう。

まとめ

ヨガインストラクターになるための方法は様々です。
資格を取ってから働くのか、持っていなくても資格を勉強しながら経験を積むのか。

インストラクターになるまでは大変かもしれませんが、インストラクターになれたあとは自分含め多くの人の健康維持をサポートや、ヨガが上達するなどのやりがいを感じられる仕事です。
ヨガインストラクターとして自分はどう働きたいのか、どういう風になっていたいか、一度考えてみるのもいいのではないでしょうか。

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zen place

zen placeピラティス・ヨガメディア編集部

20年前からピラティス一筋、ピラティス専門で、世界中のピラティス指導者から学び続けているzen place。世界のピラティス業界のトップ指導者ラエル・イサコウィッツからBASIピラティスを学ぶ唯一の会社であり、世界のピラティスの標準を作っているBalanced Bodyのライセンスコースを提供している会社です。世界で一番最初に全米ヨガアライアンスを作った老舗のヨガ指導者養成スクールYogaWorksを運営しています。ピラティス・ヨガインストラクターや、これから目指す皆様に役立つ情報を提供していきます。

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